くらしの博物館:新城市公認の小さな博物館
新城まちなか博物館というものをご存じだろうか?新城市が、伝統と歴史を継承することを目的とした展示場を指定するという取り組みであり、2020年5月9日現在、16館が指定されている。その中の一つ、くらしの博物館の館主にお話を聞く機会があったので紹介する。
くらしの博物館へのアクセス
愛知県民の森の近く、はづ合掌への道を上った先に古民家を改装して作られた小さな博物館がある。一見、ふつうの家のように見えて見落としてしまいそうだが、そういったささやかな博物館を守ろうとするのが新城市の意図なのだろう。
くらしの博物館とは何か?
そもそも、くらしの博物館とは何の博物館なのだろうか?館主に問いかけると次のような答えが返ってきた。
「大げさな館名ですが実は元教員が歴史の授業の教材として集めた資料(古代ローマのランプから燭台、行灯、また高札、古地図や昔のおもちゃなど)の小さな展示場です。鎧兜や日本刀、書画骨董のような高価なものはありません。庶民の日常生活に関する品物です。展示場は古民家を改装した自宅の狭い一室なので季節ごとに展示品を変えるようにしています。見学無料、予約制です。個人運営のため用事ができた時は臨時休館日になってしまいます。せっかく訪ねたのに無駄足になったと、ならないよう、来館の際は必ず事前予約か、開館確認の電話をしておいでください。」
詳細な連絡先は新城市の公式ページを参照のこと。
生活骨董から見える。昔の生活
くらしの博物館のコレクションの一部を見せていただいた。古いランプシェイドから、古時計など様々なものが置かれていた、注目すべきは右上の二宮金次郎である。館主は二宮金次郎の調査を行っており、かなり詳しい話を聞くことができる
自然の中で、古いものを楽しめる素敵なスペース
近くに湯谷温泉もあり、近辺に行く用事があれば、立ち寄ってみることをお勧めする。館主は病院等で博物館にいない日が多くなっているそうなので、事前連絡はお忘れなく。
新城市の伝統をつなごうという活動には好感が持てる。これらの活動が、伝統を守り、後世につながっていくことを祈っている。