静岡県 本坂 /姫街道の歴史:1998年の姫街道ガイドブック

本坂はハイキングコースとして残っており、人ひとり歩けるような峠道となっている。春先になると椿が咲き、別世界のようである。椿の花を踏みしめながら歩くのは格別である。

本坂峠の茶屋跡

幕末から明治にかけて峠の南側に茶屋があったようだが、今は跡形もない。

椿の原生林

峠の東約 500mの所。

鏡岩

山道の南にある斜めの平な面の岩。高き 3m、幅10mのチャートの断層。

橘逸勢の墓・橘神社

橘逸勢は嵯峨天皇、弘法大師とともに三筆の一人の有力貴族であった。藤原氏の陰謀により謀反の罪により伊豆に流され、その途上板築駅で落命し、この地にほおむられた。父逸勢の身を心配してつき従っていた娘は死後墳墓を守っていたが、父の罪が放されたため帰葬した。周囲に橘神社、筆塚、娘の顕彰碑、歌碑がある。

古関

気賀に関所が移るまではここに関所があった。

高札場・常夜灯

石を積み上げた上台が残っている貴重な遺跡である。

本陣

峠を越える前後に大名が休憩した「茶屋本陣」である。

本坂一里塚・馬頭観音

本坂村の東端の台地の先端にある。南側の塚は国道工事の際朋れて今はない。横に 6体の馬頭観音がある。 文久、天保の年号がある。

本坂峠

板築駅

華蔵寺西の三差路の付近にある平安時代の官道の駅。板築駅ができる以前の街道が「古道 (ふるみち)」の地名として残っている。

日比沢城址

浜名氏に属した後藤氏の居城。永禄12年徳川家康の遠州攻撃で浜名氏は滅亡、以後廃城となる。本丸、土居、凛、門の跡がある。

華蔵寺

鎌倉初期の釈迦如来像、室町時代の大日如来像と阿弥陀如来像などがある。境内には、寺の西の三差路に建っていた道標が移してある。上の方に仏像が彫られ、その下に「右],「左」の文字があるがそこから下半分は折れてなくなっている。

常夜灯と鞘堂

国道から三ヶ日高校の方へ 200mほど行った所にある。鞘堂が常夜灯全体を覆っており小さなお堂のように見える。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です